陸上 心理の壁②
【目次】
今回は前回の記事の続きです。
①最初に壁を壊す先駆者
これまで人類は様々な壁を突破してきました。
1マイル4分の壁・日本記録の壁・マラソン2時間の壁など挙げ始めたらキリがありません
そんな壁を最初に壊した先駆者には共通点があると思います。
①固定概念に囚われていない
②時には異端児と呼ばれることもある
この2つの傾向が強いなと思いました。
1マイル4分の壁を突破したロジャー・バニスター選手は当時としては珍しい科学的トレーニングを行ったそうです。意味のないトレーニングと陰口をたたかれたこともあったそうです。
また、大迫選手や設楽選手なども型にはまらない独特さがありますよね。
大迫選手は初マラソンの時に周りから30kmの壁に気をつけろという助言に
先入観を無駄に植え付けられたくないと思い耳を傾けなかったそうです。
後日、本当にきつかったポイントは30km以降ではなく他のところだったと語っています。
30kmの壁の正体は私たちの先入観なのかもしれません。
彼らは固定概念にとらわれず、先入観を持たないからこそ、心理の壁を作ることなく、
先駆者として偉業を成し遂げられるということです。
②心理の壁を作らない方法
先ほど固定概念に囚われない人が、心理の壁を作らないというお話をしました。
「固定概念に囚われない人」というのは性格ですし、そう簡単に変わることはできなと思います。
もう少し簡単に心理の壁を作りにくくする方法があります。
それは、強い環境に身を置くことです。
ケニアはその代表的な例で、すぐそばに世界レベルの選手が住んでいたり、一緒に練習をしたりできるため、彼らの練習や生活を身近で見ることができます。
そうしているうちに
「もっと彼らに近づける」
「彼らと同じような生活をしているのだから世界は思っていたよりも近い」
といった心理状態になるそうです。
これは強豪校・強豪チームでも同じことが言えますよね。僕が所属していた県4~6番手の高校では「14分台で走ればエース格」でした。ですが1番手の高校は14分台を20人以上そろえていて
その学校の友達が言うには「14分台は当たり前」の空気になっているようです。
「14分台はエースのチーム」
「14分台は当たり前のチーム」
ここまで読んでくださった皆さんならわかるかと思いますが
③壁を壊す方法
もうお話しした、「先入観を作らない」・「強い環境に身を置く」は私が本やネットで勉強した壁を壊す方法をまとめた者なので最後に私の経験から感じた壁を壊す方法を書いていきたいと思います。
5000m16分00の壁
5000m16分00を切るためには1キロ3分12秒のペースで走らなくてはいけません。
そこから計算すると3000mを9分36秒以内で通過しなくてはいけません。
私はこの「9分36」を意識しすぎました。
なので3000mで気持ちが切れて失速してしまうのです。
こんなに簡単に書いていますが高2の私はこの結論にたどり着くのにとても苦労しました。
ですので、目標に向けての通過タイムなどを緻密に計算しすぎている方は、
何も考えずに実力を発揮することだけを考えてレースに臨んでみるといいかなと思います。
私はそれで一気に15分40まで記録を伸ばすことができました。
3000m9分00の壁
私はこの壁を突破することはできませんでした。今になって考えるその原因を書いていきます。
私は練習で400×6+100(R100m)をスプリントが72秒リカバリーが20~19秒でトータルタイムを9分10~20で行っていました。この練習のトータル距離は3000mなので8分台を目指す練習としてはまずまずです。ほかにも12000mを3分20などでペース走もしていました。
何が言いたいかというとフィジカル面では8分台を出す力を持っていたけれど、メンタル面が追い付いていなかったということです。
メンタル面の原因として「スピードへの苦手意識」と「8分台への憧れの強さ」があると考えられます。
私は1キロ3分を切るペースで3キロを走るということがイメージできませんでした。
なので2000+1000を5分55と3分00で余裕をもって行うといった練習をすべきだったとおまのいなって思います。
そして中学のころから陸上をやっていた私はおそらく中学エリートの証である8分台へのあこがれが強すぎました。
なので先入観をなくして実力を発揮することを意識することが必要でした。
空回り気味だった一年前の僕はこれに気が付くことはなく9分05のまま引退してしまいました。
なのでこれを読んだ皆さんは、
今私が過去の自分を分析しているように今の自分を客観的に分析してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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