LSDのメリット・デメリット・LSD不要説
今回はLSDについて書いていきたいなと思います。
【目次】
LSDとは
Long-Slow-Distanceの頭文字をとってLSD
つまり長い距離をゆっくり走れということです。
明確な定義はありませんが、マラソンをやっている方なら最低90分、トラックメインの学生なら最低70分が目安になります。
ペースは1キロ5分半~8分ぐらいで
タイミングとしては、心身ともに疲労している
ポイント練やきつい練習をした次の日がオススメです。
そして、LSDはあえてゆっくり走る事で
普通のジョギングにはないメリットがあり、デメリットもあります。
LSDのメリット
①酸素摂取能力の向上
走っているときには、筋肉細胞に酸素を送るため、毛細血管にたくさんの血液が流れます。
この状態が長く続くことで、体は毛細血管を増やし始めます。
筋肉の毛細血管が増えれば、利用できる酸素の量が増えます。
つまり、ゆっくり走っているだけで、酸素摂取能力が高まるのです。
②疲労物質の除去
筋肉の疲労とは、筋肉が懲り固まりツッパリ感がある状態です。
そんな時LSDを行うことで血管の地にめぐりが良くなり、
筋肉がほぐれ疲労物質が除去されます。
③気分転換に最適
私はポイント練の次の日に学校の外に出て、チームメイトとLSDで様々な所に行くのが楽しみの一つでした。
LSDはペースが遅く時間もあるので
ランニングを楽しむのに最適な練習でもあります。
景色を楽しんだり、音楽を聴いたり、考え事をしたり、知らないところまで行ってみたり、考えるだけでもわくわくします。
時計を外してタイムに縛られずに走るのもオススメです!
デメリット
①時間がかかる
冒頭にも書きましたが、LSDは長い時間走る事に意味があります。
つまり忙しい日で、短い時間ではLSDをすることは不可能ということです。
そんな時は中途半端に走るのではなく、休足日ということで休んでしまった方がいいかもしれません。
②怪我をする
完全に矛盾していますし、怪我をするならやりたくないですよね。
でもこれにはちゃんと理由があり、怪我を防ぐ方法もあります。
説明していきます。
LSDは普段のジョグやレースなどに比べペースが遅いので走りの動きが少し変わってしまいます。
動きが違うまま長い距離走るとペースが遅くても足を痛めてしまうことがあります。
また、ペースが遅いからと言って崩れたフォームで走ると、その悪いフォームが普段の走りにも影響してしまうことがあります。
これらはフォームを意識しながら走る事で防げますが、なかなか難しいものです。
私はペースが遅すぎると接地時間が長くなることが原因なのかシンスプリントが痛くなります。なのでぶっちゃけ5000m15分40ぐらいを切った高2の終わりからは一人ではLSDをしていません。
3~5人のチームメイトとするときも最低でも5分30ぐらいで走りたいので
何気なく引っ張りペースを上げるようにしています。
このデメリットが次の不要説に繋がっていきます。
LSD不要説
その疲労回復をするためなら、上で述べたリスクを負うぐらいなら、家で寝ていた方がいいという理論です。
これはレナト・カノーヴァという有名なコーチなど様々な専門家が主張しています。
レナト・カノーヴァは「リカバリーこそプロとアマチュアの違いだ」と力説したり、とにかくリカバリーを重視している方です。
そんな方が言っているのでかなり信憑性があると思います。
引用:レナト・カノーヴァから学ぶマラソントレーニングhttps://www.ikegamihideyuki.com/post/2019/02/23/renatocanova
また一部練習の日が多いのと完全休養があるのも特徴の一つだと思います。誤解のないように述べておくと、ハードな練習とハードな練習の間も練習はします。レースペースでの80―85%前後のペースであり決して楽なランニングではありません。ジョギングはトレーニングにならない。ジョギングするとトレーニングにならないのにリカバリーを遅らせる。だったら家で寝ている方がましというのが彼の考え方です。体というのは一日に二回同じような練習をしても刺激に対して適応しません。朝と午後に二回15㎞を3:45/㎞でやっても体が適応するのは一回分です。にもかかわらず、体の回復は遅れてしまいます。
私は上記の通り、LSDはあまり合いませんでした。
具体的なメニューを参考にして
— ponrun (@ponrun3737) 2020年6月5日
・意図はなんなのか
・狙った負荷がかけられているのか
・自分に必要な練習なのか
など「考えて」練習することが
本当に強くなるためには一番なのかなと思います。
昨日のこのツイート↑
でも書いた通り自分に必要かどうか試行錯誤することが
強くなる近道だと思うので、是非試してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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