厚底シューズの禁止と長距離スパイクについて
今、陸上界でのビックニュースであるトラックでのシューズ規制問題について書いていこうと思います。合わせてスパイクの履き方を紹介させていただきたいと思います。
厚底シューズ禁止の件の概要
簡単に言うと世界陸連が各国の陸連にトラックでは25mm以下のシューズの使用を禁止するように通達を送ったということです。
現時点で日本では、大会の主催者がこのルールを適用するかを決めるというなんとも曖昧なものになっています。
全ての大会で適用するかは日本陸連が判断するということになりますが、近いうちにそうなることが予想されます。
ルールが適用されている大会で25mm以上のシューズを履いて走ると、失格になり記録が残らないということになるので、注意をしなくてはいけません。
厚底に頼りすぎない履き分け
ロードでは、40mm以下の厚底シューズの使用が認められているので、ヴェイパーフライなどを継続して使用する方が多いと思います。
ですが、そんなロードを中心に活動しているランナーがトラックの公認レースに出ようと思ったときが最大の問題です。
普段厚底シューズを履いているランナーが、25mm以下薄底シューズをいきなり履くのはリスクがありますし、力を発揮することも難しくなってしまいます。
スパイクであれば尚更です。
なので今回の件で市民ランナーの方のトラックレースの敷居が上がってしまったなと思っています。
薄底シューズを履くためのおすすめとしては、やはりナイキフリーランを日々のジョギングで履くこと、そして普段のポイントから薄底のレーシングシューズを履くことです。
ナイキフリーは裸足感覚で走ることができ足本来の力を高めてくれます。
逆に、レース以外で厚底シューズは足に疲労を残したくないレース前や、ペース走で追い込みたいときだけ使うと良いと思います。
長距離スパイクについて
今後、各メーカーもスパイク開発に力を入れ、スパイクの使用率が高まることが予想されるので、長距離スパイクについて書いていこうと思います。
スパイクとは、上の画像の様にピンがついているシューズのことを言います。
ピンがついていることにより、ピンが刺さりしっかりとトラックを噛んで、走ることができるため、楽にスピードを出すことができます。
長距離スパイクでも様々な種類があり、人によって合う合わないがあります。
スパイクの特徴の見分け方をいくつか紹介したいと思います。
まず、ピンの数です。ピンの数が多ければ多いほどスピードが出しやすいです。
ですが、トラックに引っ掛かりやすくなるので、多いほど足への負担は増えます。
次に屈曲性の強さです。シューズを手で折り曲げた時に屈曲しやすいスパイクは、反発も強すぎずより長い距離向き、初心者向きといえます。
逆に折り曲げにくいスパイクは、反発が強く中距離向き、足が強いランナーが向きとなります。
スパイクを履くと、ハムストリングス、ふくらはぎに大きな負荷がかかります。
接地した際に、足首で地面を蹴るような走りをしてしまうとふくらはぎが肉離れを起こしてしまう可能性だってあります。
理想は足は置くだけのイメージで、お尻、ハムストリングスの力で前に進むような走りです。
足首で地面を蹴ってしまう走りをしているかどうかは、砂トラックでスピード練習をしてみれば簡単にわかります。
砂トラックは滑るので、足首で蹴ってしまう走りをしていると、前に進みにくいのがわかりますし、練習後足首周りに、疲れ、痛みを感じると思います。
まずは砂トラックで走ってみて、スパイクを履ける正しい接地ができているかどうか、確認してみて下さい。
できていない方は砂トラックで足を置くだけの走りの練習をしてみてください。
・次回からはメーカーごとにスパイクの紹介をしていきたいと思います。
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