NIKE ミッドソール素材比較
今回はナイキの主な5つのミッドソールの素材について書いていきたいと思います。
ナイキの素材ごとの特徴が分かると、シューズが発売された時などに「この素材が使われているから、このシューズはこんな履き心地で、こんな用途で使えるのかな」など想像がつくので、便利でさらにランニングシューズを深く楽しむことができます。
【目次】
ミッドソールとは
ミッドソールとは画像の白い部分でシューズの性能を決めるとても大切な部分です。
ミッドソールの変化により、耐久性、反発、クッション性、重量などシューズにとって重要な要素が変わってきます。
そのためメーカーはミッドソールの素材開発にとても力を入れています。
早速5つの素材をみていきましょう!
ファイロン
ファイロンの特徴としては、安価である事と、ポリウレタンソールとは異なり、加水分解による劣化が少ないつまり、水分による劣化が少ないというところです。
ファイロン自体かなり昔に開発された素材ですが、古い為安価であることと、耐久性が良く、反発もあることからレーシングモデルのストリーク7やスピードレーサーなどに使われています。
ナイキ契約のエリート選手も練習でストリーク7を履き、レースでヴェイパーを履く傾向があることから考えてもファイロンは昔の素材ですが第一線で活躍していると言えます。
|
クシュロン
クシュロンの一番の特徴は弾力(柔らかさ)だと思います。そしてこちらも後に紹介するリアクトやzoomXと比べるとかなり安価な素材です。
この柔らかさを前提にクシュロンltとクシュロンstの2種類に分かれています。
ltのlは「light軽い」で、stのsは「soft柔らかい」です。
クシュロンstの搭載されているシューズ
・ペガサス36
私も愛用しましたペガサス36はかなりのクッショニングで足を守ってくれました。
ただ、新しくリリースされたペガサス37ではクシュロンではなくこの後紹介するリアクトが使われていることから、
一概には言えませんがクシュロン<リアクトとなってしまうのかもしれません。
クシュロンltが搭載されているシューズ
ストリークltとライバルフライです。
共に軽量と安価という素材の特性を生かし、安価なレーシングシューズとして売られています。またスピードが出る中にもかなりの柔らかさを感じます。
余談ではありますが、ストリークltシリーズはナイキ最軽量のシューズでスパイクのような感覚で走れるとてもいいシューズです。
ナイキの長距離スパイクデビューしたいけれど不安という方にオススメです。
ルナロン
ルナロンの開発には航空宇宙業界のトップエンジニア達に協力を要請し。10年近くの月日をかけて開発された当時では注目の次世代新素材だったそうです。
実際に後に説明するリアクトやzoomXなどの今のナイキのエース的素材が登場するまでは第一線で活躍し続けてきました。
厚底がでてくる前のナイキのエース級レーシングシリーズ「ルナスパイダー」の「ルナ」はルナロンを使用しているという所に由来しています。
ルナロン搭載シューズ
先程少し触れたルナスパイダーや初期ズームフライに搭載されていました。
2足とも当時のナイキの看板商品です。
ですがズームフライの2作目のズームフライ フライニットや3作目のズームフライ3ではリアクトが使われるようになったりと今は使われなくなってしまっています。
実際私も、初期ズームフライを履いていた時も少し硬くて怪我をしやすそうだと感じていました。(接地した時の突き上げ感が強く、足底に負荷がかかる感覚」
リアクト
現在第一線でナイキの様々なシューズに搭載されているリアクト
特徴は高耐久・高クッションです。悪い点といえば少し重たい所です。
なのでこれらの特徴を生かし重さを重視しないジョギングシューズでよく使われています。
ですがスピードが出しにくいというデメリットがあるため他の反発材と合わせて使われることが多いようです。
リアクト搭載シューズ
カーボンプレート×リアクト
ズームフライ3とズームフライ フライニットです。
これらはかなりの反発があり、カーボンプレートが前への推進力を促してくれるため、ある程度のランナーなら3分30ぐらいなら楽に走れます。
クッションがありスピードも出るので初心者の方もこれ一足で済んでしまいそうです。
zoom air×リアクト
ボメロ14とペガサス37です。
これらは重さはありますが反発もそれなりにあるため、初心者の方からトップアスリートまでがジョギングで使えるシューズです。
個人的にはズームフライのように癖がなくどんな走りでも履けるので初心者の方の最初のランニングシューズとして勧めたいです。
この2足をあえて差別化するとしたら、ボメロ14はより初心者向けかなといったところです。
zoomX
ナイキのミッドソールの素材の最高峰であり、
超高反発であり軽量であり高クッションというまさに夢の素材です。
zoomXが厚底伝説を生み出しました。
また、柔らかいためスピードを出す時に慣れやテクニックが求められるもの特徴です。
搭載されているシューズ
これは言わずと知れたヴェイパーフライシリーズに搭載されています。
定価で売られていないため、Amazonリンクは貼りません。
またペガサスターボにはミッドソールの上半分がzoomX下半分がリアクトと分けて作られています。
これは下に硬めの素材リアクトを入れて安定感を出しているのでしょう
あとは単純にコストを下げるためであると考えられます。
またzoomXが搭載されたスパイクzoomX dragonflyなども近日発売されます。
これは完全にα-flyのスパイク版です。スパイクにも厚底時代が訪れそうな予感がします。
:月陸より引用
最後に
現在最新のzoomXは我々の常識を変え最強の素材とされていますが、何年か後には今のルナロンのように新しい素材の誕生により、淘汰される時が来ると思います。
それを開発するのがナイキなのか、アディダスなのか、日本のアシックスなのか
はたまた他のメーカーなのか分かりませんが、今の技術革新を見るとその時はそう遠くないかもしれません。
そう考えるとわくわくしませんか?
この記事を読んで皆さんがシューズに興味を持ち、ランニングをさらに楽しんでいただけたら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
↓他の方のランニングブログはこちら
過去の記事
ponrunのTwitter
https://twitter.com/ponrun3737